TamaTale

物語

20代の、鮮やかな色

若い頃のわたしは、原色や大柄の布が、好きでした。 人と違っても、“好き”に迷いがなかった。

気づけば、“わたし”が薄くなっていた

子育てが始まって。いかに一日を無事にまわすか、子どもたちを安全に過ごさせるか—— それで精一杯の毎日でした。片手で子どものドライヤーをかけながら、空いた手で仕事をしていたことも。 ゆっくり深呼吸する、という感覚すら、なくて。 “自分らしさを見失っている”と気づく余裕さえ、なかったのです。

いつからか、身のまわりを「もう母親だし」「落ち着いたものを」と、“べき”で選ぶように。 好きだった、鮮やかな色を、そっと手放して。

稲妻みたいに、思い出した

40が近づく頃。ある集まりで、赤いアフリカの布に出会いました。 見た瞬間、稲妻が落ちたみたいに、ビビビッときて—— 同時に、どこか懐かしい気持ちに。「あ。わたし、こういう色が、好きだったんだ」。

その布のポシェットは、毎日持ち歩く相棒になりました。 バッグを開けるたび、ふと目に入って、そのたびに、少し力が湧いてくる。 布ひとつで、背筋が伸びる日がある。それを、身をもって知りました。

母のままで、“わたし”も手放さない

今、いちばん大切にしているのは、“自分の機嫌”。 自分を大事にできると、不思議と、家族にも優しくなれる。明るくなれる。 自分を後回しにしてすり減るより、そのほうが、家じゅうを明るくすると気づいたのです。

母をやめる必要は、ありません。母のままで、“わたし”も手放さないでいい。

TamaTale は、その感覚を、同じ思いの誰かに届けたくて、はじまりました。 西アフリカの布で、ひと針ずつ。あなたの“好き”が、毎日そばにありますように。

── TamaTale / あや

日々の綴りは、note ジャーナルで。

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